むごい教育
徳川家康は8歳から19歳までの間、今川義元の人質になり駿府今川家の人質になりました。
義元は家来に対し、「竹千代には、むごい教育をせよ。」と命じたのです。義元の考えを知らない家来は、竹千代に粗末な食事を与え、ほとんど休みなしで武術を教え込む生活をさせたのです。これを聞いた義元は大変怒り、このように言ったのです。「人質の竹千代には朝から晩まで、海の幸や山の幸あふれる贅沢なご馳走を好きなだけ与えてやれ。寝たいと言ったらいつでもいくらでも寝かせてやれ。夏は暑くないように、冬は寒くないようにしてやれ。学問が嫌だと言うならやらせるな。何事も、好き勝手にさせたらよい。」最後に、今川義元はこう言ったのです。「そのようにすれば、たいていの人間はだめになるから。」
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